あいさつの重要性は誰もが認識していることです。 しかし、私たちが日頃しているあいさつは、 ただ単に儀礼として交わされているのではないでしょうか。 人を感動させ、人を動かすことのないあいさつは、 本物のあいさつとは言えないと感じます。
私の知り合いの方から、次のようなお話をお聞きしました。
その方は、自分の人生に疲れていたのだそうです。 人生がつまらないものに思えて仕方がなかったそうです。 ある日、ふと思いついて、ひとつの行動を起こしました。 朝起きてくると、奥様が、台所に立って、 おみそ汁に入れる具を刻んでおられたそうです。 「トントントントン・・」 その方は、奥様に近づき、 大きな声で「おはようございます」と声をかけました。
初日。 奥様は、突然なにが起こったのか分からず、 「とんとんとんっ!」と包丁を持つ手が止まったそうです。
翌日も台所に立つ奥様の後ろから「おはようございます」とやったそうです。 二日目は、奥様は振り返られたそうです。
三日目に「おはようございます」と声をかけたとき、 奥様はどうされたと思われますか。
きっちりと向き直って、 「おはようございます」 としっかりと返事を返してくださったのだそうです。
「その日のみそ汁は、 自分がこれまでいただいたどの朝のみそ汁よりもうまかった」と、 その方は当時のことを感慨深く話して下さいました。
きっと、おみそ汁を作る方も、いただく方も、 本来私たちが持っている「智慧」を発揮できたのではないでしょうか。
ほんもののあいさつには、人を感動させる「智慧」があるのです。
あなたも、あいさつの「智慧」を活かしてみませんか。