担雪埋井

 その昔、徳雲和尚という和尚様がおられました。、  「閑古錐(かんこすい)」と皆から賞賛された  素晴らしい和尚様でした。    その徳雲和尚は、ただひたすら、  雪を担いで井戸を埋めておられました。

 「閑古錐」とは、  使い尽くして、先が丸くなってしまった錐のことです。  今はもう役に立ちませんが、  そこには素晴らしい輝きがあります。

 『担雪埋井』は、  他人事ではなく、  自分自身のことだと感じます。

 「我」の産物である一切の目的をうち捨てて、  ただひたすら、  「いま」すべきこと  せずにはおれぬことに打ち込みなさいと。

 臨済禅師も  厳しい励ましの言葉を遺して下さっています。

 「汝が信、不及なるがゆえに、今日葛藤す」。

 今日が初心です。

column/column010.txt · 最終更新: 2009/05/30 19:14 by 寺本和生
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